いいことをすると自分に返ってくる『返報性の原理』について
返報性の原理とは、好意に対しては好意で報いたいという心理現象です。人は貰いっぱなしの状態に居心地を悪く感じて、何かお返ししたくなりますよね。
スーパーなどで試食販売している商品を食べると、購入しなくてはいけないような気がしてくるのも「返報性の原理」です。
一般的な活用方法としては、他者に対して「何かしてあげよう」という気構えを持つことです。
人によっては、見返りを期待して良いことをするのは浅ましい、と感じるかもしれません。
しかし、人間とはどんな行動にも見返りを求めてしまう悲しい性を持っていて、それを消し去ることはむつかしいです。ですので、そこは割り切っていきましょう。
まずは良いことをする。そしてそれがいつか返ってくればいいな、とそれとなく考える。その程度にとどめることが大切です。もしすぐに好意が返ってこなかったとしても気を悪くしてはいけません。大らかな気持ちでいきましょう。
ただし、あなたの好意につけ込み、どんどん要求をエスカレートしていくような悪意ある人もいますので、注意が必要です。
もし日々のストレスで心が疲れていたり、人間関係がギスギスしていたりしたら「返報性の原理」を思い出してください。
あなたが率先して良いことをしていくことで、周りが変わっていくかもしれません。
ただし、見返りを強要すると脅迫になってしまいますので、それは厳禁です。そして、逆に好意を要求される側になった場合には、相手に悪意があるかどうかよく観察しましょう。あなたの善意を利用されないよう注意することも重要です。