目次
- ハロー効果って?
- 活用方法
- まとめ
ハロー効果って?
ハロー効果とは社会心理学用語で、ある対象を評価するさいに、はっきり目につく顕著な特徴に引きずられてしまい、他の特徴に対する評価がゆがめられてしまう現象のことです。
例えば、汚れたジャージ姿で無精髭の男性よりスーツ姿の男性の方が信頼できそう、と思ってしまうことなどが挙げられます。
また、企業面接では美人やイケメンが採用されやすいと実験で示唆されています。
活用方法
イメージや先入観が与える印象はことのほか大きいです。
だからといって「容姿が整った人が有利な社会」ともいいきれません。なぜなら、前述のジャージとスーツの例では顔より身につけているものに認知バイアスが働いています。
つまり、ハロー効果を万人が活用するなら「清潔感」を大事にすることが重要になってきます。
では清潔感を出すにはどうすればいいのか?
・服装には気をつける
これはブランド品を身にまとうということではありません。普段着はユニクロなどでも充分ですし、スーツも既製品で問題ありません。
大事なのは定期的に洗濯(クリーニング)しているか、ヨレヨレになったものを着ていないか、生乾きの匂いを出していないか、などです。
とくに人間の嗅覚は麻痺しやすくできていて、自身が生乾きの匂いに慣れていると、それに気づけなくなってしまいます。もしかして自分が?と不安に思ったら、ご家族やお友達に「生乾きの匂いする?」などストレートに尋ねてみるのもいいでしょう。
また『サイズ感』も重要です。あまりダボダボな上着を着ていたら「幼い」「だらしない」などの印象を与えかねません。できるだけ自分の体にあったサイズをチョイスしましょう。
・フケや鼻毛に気をつける
これは意外と気をつけていないとスルーしてしまいがちかもしれません。人によっては「たいしたことない」と思っているでしょう。しかしたいしたことないのかあるのかを判断するのは自分ではなく他者です。
フケや鼻毛をちゃんとするだけで、他者に不潔や不快を与える機会をなくせるなら、気をつける価値は充分にあるでしょう。その他に、とくに男性は爪を短く切っておく等も清潔感を出せるファクターです。
・週3回以上お風呂に入る
シャワーでもかまいませんが、週3回以上、できれば毎日お風呂に入った方が清潔感を保ちやすいです。そしてシャワーだけの場合は、湯船に浸かるのと違って、自然と皮膚がふやけて剥げるおちることは少ないでしょうから、足の指なども一本一本しっかり洗いましょう。
上記でも述べましたが、人間の嗅覚は驚くほど麻痺しやすいのと同時に、不快に思う匂いをかいだときの拒否反応は、とても大きなものになります。
とくに日本の気候は上昇傾向にあり、汗をかく機会が増えてきていますので、より一層、気をつける必要がありそうです。
まとめ
ハロー効果は「見た目」の認知バイアスについて意味すると思われがちですが「匂い」も重要なファクターだと捉えられます。
若干、不快な匂いについて熱く語りすぎてしまった感は否めませんが…。じつは、それは筆者が周りからよくスメルハラスメントの悩みを聞いているからでもあります。
職場で嫌なニオイの同僚がいた場合、その相談者は辞めるわけにもいかないし、かといって、本人に「臭い」など告げられないので、スメハラは結構深刻な悩みだったりします。
また『清潔感』の大切さもよく耳にします。清潔感が信頼度に直結しているといっても過言ではないと思っています。また自身の身なりを整えることで、その心構えもしっかりしてくることでしょう。
逆に「ハロー効果を利用して有利に生きてやる!」というしたたかさがあってもいいかもしれません。ハロー効果を生み出す『清潔感』は決して、美人やイケメンだけのものではないのですから。
今まで面接や対人関係で上手くいなかった方はまず清潔感を心がけてみてはいかがでしょうか。