ラベリング理論で「なりたい自分」になろう!
ラベリング理論とは、人はレッテルを貼られると、そのレッテルを意識するようになり、レッテルの方向に近づいてしまうという理論です。アメリカ社会学者のハワード・ベッカーらによって提唱されました。
他人からのレッテル貼りを意識して、自然とそのレッテル通りの自分になってしまう。とても怖ろしい理論です。
実際に、ハサミを使って用紙を切り抜いている最中に、他人から「あなた不器用ね」と言われたことがきっかけで、細かい作業が苦手になってしまった人がいます。
レッテル貼りは、貼った方は悪いことだと認識していないケースが多いです。また、言われた方もそこまで意識していないこともあります。しかし、心のしこりとなって、ジワジワと自分を変えて行ってしまう可能性があるのです。
しかし、そのようなネガティブなレッテル貼りが実際に起るのだとしたら、その逆も然り。ポジティブなレッテルを貼って、いい方向に向かわせることも可能なんです。
・他人に対するレッテル貼り
よく「褒められて伸びるタイプなんです」という言葉を耳にしますよね。あれもラベリング理論です。
つまり「きみはとても器用だね」「あなたには才能がある」などポジティブな発言をしてあげることにより、相手をいい方向へ導くことができます。
・自分に対するレッテル貼り
結局、ラベリング理論とは、他人からの意見を自分の中で浸透させてしまうのが原因でもあるので、自分自身で「ぼくには才能がある」「わたしは気が利く人間だ」とレッテルを貼ることで、その方向へ自らを導いてあげることもできるでしょう。
逆に「自分には才能がない」「わたしは鈍くさい」などとネガティブなレッテルを貼ってはいけません。百害あって一利なしです。
他人への評価、自分への評価、ともにポジティブな意見を心がけましょう。それが結果的にあなたの周りを幸せにしていきます。あなたが「なりたい自分」を思い描き、そのレッテル貼ることで、あなたはその自分像へと近づいていくでしょう。