意中の相手をデートに誘うならダブルバインドで
ダブルバインドとは『二重拘束』という意味で、人間は2つの矛盾したメッセージを受け取るとストレスを感じて身動きが取れなくなってしまう心理現象のことです。
例えばビジネスシーンで先輩が新人に「分からないことがあったら何でも聞けよ」と言ってきたのに、いざ質問したら「今忙しいから自分で調べろ」と叱責されたとします。一種のパワハラでもありますが、こういった状況に陥ると、新人は『ダブルバインド(二重拘束)』を受けてストレスを感じてしまいます。
ダブルバインドはストレスを与えてしまう要因ですが、逆に日常で役立てられる活用方法もあります。もちろんパワハラやセクハラになるような使い方はいけませんが、上手に活用することであなたのメリットとなりえます。
・意中の相手をデートに誘う場合
A.普通にデートに誘う場合
ケース1「今度、映画を観に行きませんか?」
ケース2「今度、食事に行きませんか?」
B.ダブルバインドを活用した誘い方
ケース1「今度、映画館か水族館に行きませんか?」
ケース2「今度、イタリアンか中華に行きませんか?」
Aの場合はケース1も2も選択肢が1つしかありませんがBにはそれぞれ2つの選択肢があり、相手はデートに行くか行かないかという選択肢をスキップして『映画館か水族館』『イタリアンか中華』という選択肢について考えを巡らせてしまう可能性があります。
上手くいけば選択肢のどちらかを選んでもらえて、そもそもデートに行ってもらえるかどうか、という選択肢をスルーしてしまえるかもしれません。
そのような点から、ダブルバインドを利用したBは、Aで誘うよりも有用な誘い方といえるでしょう。
もちろん、必ず成功するとは限りません。デートに行くか行かないかという選択肢をスキップさせられないくらいに相手に好かれていない場合は失敗するでしょう。
しかし、どうせ誘うならBの誘い方をしてみて損はないと思いませんか?
相手の思考を制限させてストレスを与えてしまうダブルバインドですが、デートのOK率を上げる等、有効活用することもできるので悪いことばかりではありません。
ビジネスシーンなどでも同じように選択肢を2つ用意して、OKかNOかという選択肢をスキップさせることは有用でしょう。いろいろ考えてみてはいかがでしょうか。