目次
- ミラーリングって?
- 活用方法
- まとめ
ミラーリングって?
社会心理学用語で「同調効果」とも呼ばれます。他者の言動に自分の言動を合せることを指します。
ミラーリングを行なうことで、相手に好意的な感情を送ることができ、送られた相手も自然と好感を抱きやすくなります。
活用方法
ミラーリングが上手くいけばお互いの距離感は近くなっていくと思われます。親密な仲を築きたい相手に対しておこなうといいでしょう。
しかし、わざとらしいと逆に不快感を与えかねないので、注意が必要です。
・ビジネスシーンで
取引先の相手や、会議中の上司に対してなど、さりげなく動作を真似てみましょう。
姿勢を合せたり、同じタイミングでうなずいたり、表情を寄せてみましょう。相手が発した意見に対して同意を示すことも重要です。
【注意】まれに、自分の意見を知ってもらいたくて「いや、それは~」と否定から入る人がいますが、その手段はよくありません。流れに逆らって、自分の意見を通したところで、相手との距離は縮まらないと知りましょう。
もちろん、持論を持つことは大切ですが、持論を持ちつつもそれをあえて発露せず、気さくに相手に同調しておく心の余裕がビジネスシーンでは大切になってくるでしょう。
持論を出すなら、相手が間違った道へ進もうとしていて、それを正すことができるときでも遅くはないでしょう。
・恋愛や友達同士のシーンで
基本はビジネスシーンのときと同じですが、趣味を合わせられると尚良いでしょう。相手が「映画が好き」と言ったら、あなたも映画が好きと言えれば、お互いの距離は縮まります。もちろん嘘は良くありませんが、許容範囲内の同調ならしてもいいと判断しましょう。
そしてもし一緒に映画やTVを見ていて、同じタイミングで笑うことができたら、さらに親密度は増していくでしょう。ただし、わざとらしいと相手に不快感を与えてしまう恐れがあるので、あくまで自然とおこなうのがポイントです。
食べ物の趣味も合せられれば、相手は好感を抱きやすくなります。なにより食事中にリラックスして会話できれば、お互いの距離はグッと縮まるでしょう。
まとめ
ミラーリングを上手く活用すれば、対人スキルはアップしていくでしょう。
まずは、相手の意見に対して、できるかぎり同意を示していきましょう。別段、自分の主義に反するから嫌だなどと重く受け止める必要はありません。なぜなら相手もそこまで深く考えて話をしているわけではないのですから。
何か話をしているとき、相手は同調されたい、同調されるだろうと思って話しているわけですから、その流れに逆らっても、いい結果が待っているケースは少ないでしょう。我を押すことで、わがままと思われても得しません。
つまり、ミラーリングをおこなう上で大切なのは相手に同調する『心の余裕をもつこと』とも言えるでしょう。